③,黒いダイヤ、オオクワガタが好きですね~。

なんでクワガタが好きなんだろね?

みっちょんパパです。
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では、なぜ日本人だけがクワガタムシが好きになったのか? 

日本人のクワガタムシ好きは、ここ最近のブームなんかではなく、世代を超えて受け継がれている性質であり、地方にはクワガタムシをさす方言が100を超えて存在することや、江戸時代の文書の中にクワガタムシの詳細な絵が残されていたりすることからも、相当古くから定着していた文化であることが伺えます。


そもそも日本人とクワガタムシの接点はどのように形成されたと考えられるのか? 


ヒラタクワガタのDNA分析の結果から興味深い現象が確認されています。

このクワガタは日本列島に広く分布していますが、沖縄や奄美など島ごとに細かく異なる遺伝子組成を持つ集団に分化していることは、上でも説明しました。


簡単にいえば島ごとに異なる家族がいるのです。

わりと近い島の間でも家族が異なります。

つまり、海を渡るだけの飛翔能力がない。

そんなクワガタがなぜか本土内(九州、四国、本州)では、ほとんど遺伝子の変異がなく、地域間での分化は認められません。

つまり本土全体で大家族を形成しているのです。

これは本土内ではこのクワガタが渡ってきた後、とても長い距離を素早く動いていたことを意味します。


これは生物学的に少し説明がつきません。


日本人がクワガタムシが好きなワケ

だとすれば、ヒラタクワガタの分散を促したのは日本人自身なのではないかという仮説が出てきます。

日本人は古くは採集民族として、栗の木などの樹木を栽培して、その実を食料にしていたとされ、その後は農耕民族として、里山という雑木林と農耕地を組み合わせた小さな「循環型村社会」を形成してこの狭い国土で生きてきました。

資源として森を切り、また森を育てるという活動を繰り返す中で、朽ち木や切り株を素早く分解して森の再生に貢献してきた生物の一つがクワガタムシだったと考えられます。

クワガタムシの幼虫は、これら生の廃材をバリバリ食べて土に返すことができたのです。


しかも我々の研究では、クワガタムシ幼虫体内には窒素固定能力をもつ共生菌がいることも突き止められており、クワガタムシ幼虫は朽ち木を分解するだけでなく肥やしも作る重要な役割を担っていることが分かってきたのです。


つまり、彼らが豊富に存在することで、森は常に豊かに維持されることになるんだよね。

また里山の雑木林という生活空間はクワガタムシにとっても餌の豊富な貴重な住処となったと考えられます。


こうして、日本人が雑木林をひろげていく過程で、クワガタムシも植樹などとともに分布を急速に拡大していったのではないかと想像されます。

そして、古い日本人たちは、自分たちの生活空間の中に常に存在するクワガタムシを、森を豊かにしてくれる大切な昆虫、森の守り神であると、自然と体感したのではないでしょうか。

こうして、日本人のクワガタムシに対する愛情は里山の定着とともに日本人の心の奥深くに刻み込まれていき、現代に至ったのかも知れません。

あるいは、クワガタムシを愛するほどの生物愛に満ちた人種がたまたまこの日本列島にたどり着いたからこそ、自然と共生する里山のような生活様式を確立できたのかもしれません。


そしてその特異な生物愛が日本人特有の飼育芸に結びついているのかも知れません。


ときには猛威をふるう自然に対して、人々は愛情とともに畏敬の念を抱き、自然の草木にも神を宿らせました。

こうしてこの国には、なんと八百万(やおよろず)もの神々が宿ることとなったのです。こんなにたくさんの神様が住んでいる島国も珍しい。


自然に歯向かうのではなく、自然を敬い、自然の流れに身を任せるという生活様式を選んだことによって、我々日本人はこの環境の厳しい、住むところも狭くて乏しい、小さな島国で生きながらえることができたと考えられます。


現代の日本社会では、自然に対する畏敬の念は薄らぎ、里山は「住みにくい田舎」とみなされ、どんどんその姿を消しつつあります。

かつて日本のあちこちで見られたクワガタムシも今や貴重品となってしまいました。

しかし、悲しいかな、日本人の中にあるクワガタムシ好きという性質だけは昔のままのため、クワガタムシまで外国から輸入せざるを得なくなってしまった。


自然とクワガタムシを愛する心が、逆に外来生物の問題を招いてしまっているとすれば、実に皮肉な話ですね。

個人的にはオオクワガタのファンなんですが・・。



クヌギ林に行けばまだまだ採れるので、親も子供と一緒に行ってあげて、大型のカブトムシクワガタ虫を見つけて飼育してあげれば、まだまだクワガタ・カブト虫のファンも増えるんじゃないかな? なんて思っちゃいますね。

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